掲載日:2022年1月24日
執筆者:Johannes Strasser | Westernacher、SAP S/4HANA Finance & Business Process Intelligenceソリューションコンサルタント
SAP Signavio Process Governanceは、企業全体のプロセスの一貫性と効率性を高める画期的なソリューションです。使いやすくアクセスしやすいワークフローエンジンとして、タスクの削減、役割分担、コストの低減、品質とスピードの向上など、企業が最も重要視するポイントをサポートします。ビジネスプロセスモデルは、標準化されたプロセスガバナンスワークフローに変換し、企業全体に展開することができます。また、プロセスモデルの迅速な導入のためにプロトタイプや完全なワークフローを構築したり、タスク管理機能を統合して業務の把握、関連付け、管理、連絡を一元化することができます。ワークフローのゲームチェンジャーSAP Signavio Process Governanceの特長を詳しく見ていきましょう。
SAP Signavio Process Governanceとは?
SAP Signavio Process Governanceは、プロセスモデリングと迅速な承認のための高度なプロセスガバナンス機能を提供するソリューションです。ビジネスプロセスモデルに基づく自動化ワークフローをすばやく簡単に作成したり、プロセスの文書化と導入のためにチーム間で行うタスク管理、成熟度評価、規制遵守のためのアセスメントをシンプル化できます。また、すべての業務を一元管理し、タスクの割当によって責任の所在を明確にできます。つまり、時間とコストを節約しつつ、ビジネスプロセスを常に一貫した方法で運用できるようになります。
SAP Signavio Process GovernanceをSAP Signavioの他のビジネス変革ソリューションとシームレスに統合することで、プロセスライフサイクルをより効果的に管理できます。既存のSignavioユーザーは、SAP Signavio Process GovernanceのワークフローデータをSAP Signavio Process IntelligenceやLive Insightsに直接エクスポートできます。これにより、強力なプロセスインテリジェンス分析を活用したデータ調査を社内で行えるようになり、ワークフローやビジネスプロセスの最適化のためのインサイトをリアルタイムで入手できます。
SAP Signavio Process Governanceの利点
より良いプロセス管理:反復的なプロセスガバナンスワークフローを自動化できるため、従業員はより付加価値の高い業務に集中できます。また、フォーム、チェックリスト、決定ポイントの作成、期限のメール通知設定、タスクリストの共有などにより、不要な作業を特定、排除できます。その結果、不必要なメールのやり取りや無駄な会議を減らし、業務をより迅速かつ効率的に遂行できるようになります。
変化への対応:複雑なタスクやプロジェクトの管理もスムーズに開始できます。直感的なインタフェースを使ってプロセスモデルをワークフローへ簡単に変換できるため、まずはタスクや決定ポイントといった必須機能を設定し、後から詳細(カスタム通知、アクセス制御、自動リマインダー)を追加するなど、ビジネスの成長に合わせてワークフローを拡張できます。タスクを直接追跡することで、スプレッドシートを使わずにプロセス承認や成熟度評価を行うなど、包括的なプロセスガバナンスが実現します。
自動化の促進:人による意思決定を自動化・標準化する自動承認ソリューションにより、判断ミスのリスクを減らし、より効率的なプロセス運用を実現できます。また、自動承認プロセスにより、変更へ迅速に対応できます。ビジネス上の意思決定が記録され、内部・外部の規制やポリシーへの準拠も確保できます。
コミュニケーションとタスク調整:各プロセスが現在どのフェーズにあるのか、次に何をすべきかなどが明確に表示されるため、責任の所在が明らかになり、タスクの放置や見落としによる業務遅延を回避できます。必要なタスクやリソースの場所を一目で把握できるため、新しいチームメンバーのオンボーディングも容易になります。
次回予告
次回は、BPIの具体的なユースケースについて詳しく解説します。どうぞお楽しみに!
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