お客様
Zentis
業種
消費財
主要ソリューション
SAP IoT
稼働開始
2019年11月
国
ドイツ
ヨーロッパをリードする果物加工業者Zentisは、Westernacher Consultingとパートナーシップを結び、Connected Silo on SAP IoTの導入および本稼働をわずか2か月で完了させました。自動化された新しいプロセスにより、利用可能在庫の増加、正確な在庫情報の把握、全体的な効率性向上などの成果を得ることができました。
Connected Siloでパフォーマンスを強化
果物をこよなく愛するZentisは、1893年からジャムや菓子類を製造し、酪農や製パン業界へ製品を提供してきました。ドイツのアーヘンに本社を置くヨーロッパを代表する果物加工業者の一社であり、常に新しく革新的なプロセスで一流の製品を製造しています。消費者だけでなく、世界的に有名な乳製品メーカーにも製品を供給しています。
2019年11月、ZentisとWesternacherは、Connected Silo on SAP IoTの導入というSAP IoT領域における画期的な導入プロジェクトを、わずか2か月という短期間で成功させました。ERPでサイロの充填レベルをリアルタイムで監視し、正確な在庫情報を把握することで、より多くの利用可能在庫を確保できるようになりました。さらに、自動化された新しいプロセスが全体的な効率向上を後押ししています。
プロセスの問題が変化のきっかけに
以前は、サイロの充填レベルをマニュアルで管理していました。専任の作業員が1日1回サイロをひとつひとつ回り、充填量の測定値を紙に書き留め、このデータをExcelシートに手入力して実際の在庫レベルを計算し、計画担当者が需要予測と実際の在庫量に合わせて生産量を見積もっていました。そこで、自動化の推進とデータ精度の向上を目的としてConnected Silo on SAP IoTを導入することで、ミスが発生しやすく先送りになりがちなこのプロセスを、正確かつスピーディなものへと変革することを決意しました。
図1:Zentisコントロールセンター
Westernacherとのパートナーシップ
Zentisは、信頼のおけるSAPパートナーかつIoT分野のパイオニアであるWesternacherをパートナーに選び、入庫プロセスのデジタルトランスフォーメーションに乗り出しました。Connected Silo on SAP IoTの導入により、砂糖やカカオなどの原材料は、そのトン数を監視するセンサーを備えたサイロに保管されるようになりました。これにより、充填レベル、温度、湿度をリアルタイムで追跡できます。また、在庫レベルと保管条件を中央のダッシュボードで視覚化でき、完全な透明性と可視性を確保できます。この情報は、SAPのバックエンドシステムに毎日自動的に直接統合されます。たとえば、サイロの充填レベルがERPシステムに伝達され、在庫レベルが更新されます。
独自性と効率性の両方を実現
Connected Silo on SAP IoTを世界で初めて導入したことで、Westernacherは画期的ソリューションを推進する信頼のおけるIoTパイオニアとしての地位を改めて証明しました。Zentisは、サイロの充填レベルをリアルタイムで可視化し、より多くの利用可能在庫を確保できるようになりました。また、ERPシステムとの統合により、正確な在庫情報を把握できるようになりました。サイロの充填レベルを手作業で確認する必要がなくなり、プロセス効率が大幅に向上したのです。
この事例をシェアする