2024年2月のSAP IBP 2402リリースを受け、今回はIBP 2402の新たな改善点トップ5をご紹介します。
これらの機能強化に加え、「Response and Supply Planning(応答および供給計画)」や「Synchronized Planning(同期化された計画)」など、多くの機能に注目すべき改善が見られます。
各変更点の詳細については、「What’s New Viewer」をご参照ください。
シームレスな統合:SAP S/4HANA Cloud Public Edition+IBP
IBPと統合されたSAP S/4HANA Cloud Public Editionは、SAP Cloud Integrationでサポートされます。これにより、SAP S/4HANA Cloud Public EditionをSAP IBPの時系列データとシームレスに統合できます。
SAP IBPの主要な統合シナリオの概要
SAP IBP Excelアドイン:マスターワークブックの作成・編集のために再設計されたダイアログ
- ワークブックフィルタおよびワークシート固有のフィルタ – シンプルモードと高度モードを利用可能
- 選択可能な属性の表示およびソート順序の調整
- ユーザーにマスタデータタイプまたは計画オブジェクトへの書き込み権限があるかどうかを示すメッセージ
- ユーザーに書き込み権限がある場合、編集モードでデータをロード
- 計画レベルをキー数値で選択
- 編集不可のセルが一目で分かる表示
在庫最適化:供給リードタイムの計算
供給リードタイムの計算を利用することで、輸送、生産、およびサプライヤーリードタイムの過去データをより深く理解できます。また、時系列ベースの供給アルゴリズムの入力として使用される輸送リードタイムと生産リードタイムの値を改善できます。
需要計画のための新たなアルゴリズム:勾配ブースティング
決定木の勾配ブースティングは、複数の弱い決定木モデルを組み合わせて予測モデルを作成する機械学習手法です。
各決定木は独立して作成されるのではなく、前の決定木に依存します。なぜなら、その時点までのアンサンブル全体のエラーを修正することを目的としているからです。
このモデルは、回帰(予測ユースケース)と分類の両方の問題に使用できます。
サプライチェーンリスク管理:Everstream Analyticsとの統合
価値提案
- サプライチェーンの混乱を最小化
- 将来のリスクにプロアクティブに対処
- リスクの早期緩和
機能
- Everstream Analyticsからのリスクカテゴリ、日付、インシデントリスクスコアなどのリスク情報をSAP IBPに統合
- 分析ストーリーやプランナーワークスペースでリスクデータを確認
- インシデントリスクスコアに基づきカスタマイズされたアラートを設定
- Everstream Analyticsプラットフォームへのコンテキストナビゲーション
今回はSAP IBP 2402新リリースの主なハイライトをご紹介しました。詳細は、弊社までお気軽にお問い合わせください。