チリに本社を置く世界最大級のリチウムメーカーSociedad Química y Minera(SQM)は、Westernacherとパートナーシップを組み、SAPソリューション(EWM、PP、QM)を活用した倉庫業務の最適化に乗り出しました。このプロジェクトでは、保管・追跡・在庫管理といった主要プロセスの自動化、倉庫内の完全可視化、HU保管エラーの排除、データアクセスの高速化、コンテナ準備時間の短縮が達成されました。SQMは、この大規模な変革プロジェクトを成功させることができた要因として、技術面および組織面の課題をひとつひとつ乗り越え、チームを全力で支えたWesternacherの専門知識とサポート力を高く評価しています。
1968年に設立されたSociedad Química y Minera(SQM)は、チリ北部に本社を置き、グローバルに事業を展開する鉱業企業です。世界最大級のリチウムメーカーである同社は、植物栄養素、ヨウ素、リチウム、工業化学物質などを世界各地に提供しています。
増加するリチウム需要に対応するため、SQMは倉庫業務の近代化を目指し、手作業中心のプロセスをSAPで完全に管理するシステムへ移行することを検討していました。そして、Westernacherとパートナーシップを結び、SAP Extended Warehouse Management(EWM)の導入に成功しました。現在では、施設内のすべてのリチウム保管業務がこのSAPシステムで管理されています。
今回のSAPリチウムプロジェクトでは、Production Planning(PP)、EWM、Quality Management(QM)の各SAPモジュールが導入されました。
今回の導入は、複数の部門が関与する複雑なプロジェクトで、Westernacherの優秀なコンサルタントから多くを学ぶ成長の道のりでした。
SQM | ITプロジェクトマネージャー | Pedro López氏
SQMのSAPプロジェクトマネージャーFernando Frederick氏は、SAP EWMの導入により、製品の保管、保管場所の追跡、コンテナ積載などの主要プロセスが大幅に最適化され、業務効率向上とコスト削減が実現した、と言います。
「オペレーターは、ハンドヘルドデバイスの画面に表示される情報をもとに、各製品をどこへ保管すべきかを正確に把握できます」とFrederick氏は説明します。
出荷作業では、貨物を中間倉庫へ輸送する場合や、アジア市場向けの輸出として港へ直接搬出する場合でも、オペレーターはすべての製品の保管場所を簡単に特定できます。「どのフレコンバッグが倉庫のどこに置かれているかが正確に分かるので、コンテナへの積載を迅速かつ正確に行うことができます」と同氏は付け加えます。
これまで約15〜20のHUが誤った場所に保管されていましたが、今ではすべて正確に保管できています。
SQM | SAPプロジェクトマネージャー | Fernando Frederick氏
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