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SAP IBP 2311が2023年10月にリリースされました。今回は、SAP IBP 2311の新機能および改良点トップ5をご紹介します。
それ以外にも、「Planning UI(計画UI)」(IBP ExcelアドインおよびPlanner Workspace)や「Transportation Load Building(輸送積載計画)」など、注目すべきさまざまな機能強化が行われています。
柔軟なマスタデータを使用して指図ベースの計画範囲の分析ストーリーを作成し、外部の主要数値をグラフや表に表示できるようになります。
IBP Excelアドイン/Planner Workspace用キーボードショートカット
キーボードショートカットを使用すると、UI操作を効率化できます。次の表に、最も重要なキーボードショートカットの概要を示します。詳細はSAP Help Portalをご覧ください。
UI要素
操作
キーボードショートカット
Refresh(更新)
ExcelアドインPlanning ViewまたはPlanner Workspaceの全コンポーネントのデータを更新し、未保存の主要指標データを破棄します。
Microsoft Windows:Ctrl + Alt + R
Mac OS:control + R
Simulate(シミュレート)
Planner Workspaceの全コンポーネントに対して主要指標の値の変更がもたらす効果をシミュレートします。
Microsoft Windows:Ctrl + Alt + B
Mac OS:control + B
Save(保存)
主要指標の値への変更を保存します。
Microsoft Windows:Ctrl + Alt + S
Mac OS:control + S
Edit(編集)
作成した外観設定を編集します。
Microsoft Windows:Ctrl + Alt + T
Mac OS:control + shift + T
キーボードショートカットは、SAP IBPのリボンでそれぞれの機能を選択した場合と同じ操作を実行します。ただし、マスタデータワークブックではキーボードショートカットを使用できません。
リアルタイムの予測消費
簡素化された主要指標関数「IBP_CONSUMPTION」をもとに計算されたOpen Forecastを表示できます。予測と受注の両方の要件での重複した計画を避けるため、統合された受注明細によって予測が消費/削減されます。
- リアルタイムで予測消費を実行
- 計画オブジェクトによって異なる予測消費モードを割り当てることが可能(ロケーションプロダクトに異なる消費モードを使用する、など)
- 柔軟な需要レベルで予測消費の定義が可能
時系列ベースの供給計画が製造供給元と製造グループ計画の固定容量消費/固定製造費をサポート
所定の計画期間内のリソースに対して計画される製品数/製品タイプ(サイズ、味、梱包、色など)を限定し、設定時間を最短化することで、計画結果を最適化できます。この機能は、時系列ベースの最適化でのみ使用できます。
価値提案
- 固定容量消費の影響を正確に考慮し、計画結果および可視性を向上
- オプティマイザに影響を与え、所定の計画期間内のリソースに対して計画される製品数/製品タイプ(サイズ、味、梱包、色など)を限定し、設定時間を最短化
機能
- 製造供給元ごとに製造リソースレベルで固定容量消費を指定
- 製品グループレベルで固定容量消費を指定
- 製造供給元および製品グループレベルで固定および可変消費による容量使用を視覚化
マスタデータチェック管理アプリ
SAP IBPは、技術的観点から基本データの正確性を保証します。ただし、企業によってマスタデータも異なります。マスタデータチェック管理アプリを使うことで、独自の検証項目を追加できます。
- 柔軟な条件に基づき誤ったレコードを検出
- データ入力時または定期的にデータをチェック
- 再発防止に向けユーザーに誤りを通知
SAP IBP 2311新リリースの主なハイライトをご紹介しました。詳細は、弊社までお気軽にお問い合わせください。
各変更点の詳細については、「What’s New Viewer」をご参照ください。