SAP Business Network for Logistics
企業が不確実性と予測不可能な市場変化に直面する今日、サプライチェーンはかつてないほど脆弱で、ひっ迫した状態となっています。ロジスティクスは、プロセス同士を全体的に結び付ける存在です。そのため、荷主だけでなく、運送業者や顧客にとっても、注文や出荷の可視化がますます重要となっています。見えないものをコントロールすることはできません。したがって、非効率を解消するための第一歩は、障害を示すデータにリアルタイムでアクセスすることです。SAP Business Network for Logistics(BNL)は、物理的なロジスティクスプロセスを可視化することで、サプライチェーン全体の舵取りをサポートし、企業内・企業間のあらゆるレベルでの迅速かつ正確な意思決定を保証します。
一方で、可視性の欠如は、入出庫の両方において、倉庫、フリート、ヤード、輸送業務での内部・外部プロセスの非効率を生み出し、輸送コスト(運送業者の待機時間、超過保管料、顧客からの罰金など)を増加させます。
SAP Business Network for Logisticsでサプライチェーンの可視性を向上
荷主の課題
- 内部プロセスの効率化
- 納期遵守による顧客満足度の向上
- 生産性の向上
- コミュニケーションの合理化・デジタル化
- 在庫の最適化
- 物流コストの削減(長時間待機や遅配によるペナルティの回避)
- 運送業者とのスムーズなコミュニケーション手段の確立
運送業者の課題
- 輸送コストの削減
- 輸送ルートの最適化
- 資産の有効活用
- 積込・荷下現場での待機時間の短縮
- さまざまな荷主へのサービス提供
顧客の要望
- より良い配送サービス
- 時間通りにすべての荷物を受領
- 到着予定時刻の把握
運送業者向けトレーニングで
必要なすべての手順を丁寧に解説
サプライチェーンをグローバルに可視化
弊社は次のような課題の実現をサポートします。
「宅配便の到着時刻は?」という顧客からの問い合わせに対応
市場価格を瞬時に把握
拡大するトラック運送業者ネットワークにアクセス
外注も含めた輸送プロセスの管理
リアクティブからプロアクティブなサプライチェーンへ進化
詳細情報をリアルタイムに取得して到着時刻を予測
問題の早期発見・対応でリスク管理を改善
配送や複合輸送を含む物流実行の完全な透明性の実現
Westernacherは、お客様のプロセスを最適なソリューションやパートナーと結び付けます。ネットワークパートナーや専用接続など、ロジスティクスプロセスを統合する豊富な知識とツールでお客様をサポートし、個々の基準に準拠した、お客様が求めるネットワークに接続します。多数のマッピングや接続は事前定義されており、ニーズに合わせて調整可能です。最先端のサプライチェーン可視化ソリューションを短いタイムラインですばやく導入することで、お客様はその価値をすぐに実感できます。
SAP Business Network for Logisticsを活用し、断片化したサプライチェーンを回復力のある協調的エコシステムに変革
SAP BNLとは?
SAP Business Network for Logisticsは、すべての物流パートナーをまとめるワンストップショップであり、サプライヤー、委託製造業者、LSP、その他のビジネスパートナーとのさらなるコラボレーション、プロセスオーケストレーション、可視性向上をサプライチェーンネットワーク全体で実現します。SAP Business Network for Logisticsはクラウドベースの安全なオープンプラットフォームで、断片化したサプライチェーンを統合・共存型のインテリジェントなネットワークへと変換します。SaaS(Software as a Service)として提供されるため、お使いのWebブラウザからアクセスいただけます。
4つのモジュールがサイロ化を解消し、ネットワークを利用してサプライチェーン全体を接続することで、情報交換を可能にします。
- Business Network for Logistics – Freight Collaboration(運送業者とのコラボレーション)
- Business Network for Logistics – Global Track & Trace(グローバル追跡)
- Business Network for Logistics – Material Traceability(品目のトレーサビリティ)
- Business Network for Logistics – Intelligent Insights(インテリジェントなインサイト)
4つのモジュール
SAP BNLの主な機能
これら4つのソリューションは、サプライチェーン実行における可視性と情報交換について、それぞれ異なる側面に焦点を当てています。
Freight Collaboration
1
Freight Collaborationは、コラボレーションポータルを介して、入札、外注、注文調整、ドキュメント受渡、積載予約のスケジュール作成、可視性の標準化を行うなど、荷主と物流パートナーのコラボレーションに重点を置いています。
Global Track & Trace
2
Global Track & Traceは、主にプラットフォームプロバイダーではなく、ビジネスイネーブラーとして、在庫やオーダーフルフィルメント、荷物の追跡、エンドツーエンドの可視性のためのカスタムシナリオなど、可視性に焦点を当て、例外ベースの管理を実現します。
Material
Tracebility
Tracebility
3
Material Traceabilityは、ブロックチェーン技術を活用して品目のトレーサビリティを確保します。
Intelligent
Insights
Insights
4
Intelligent Insightsは、地域、ネットワーク、アプリケーションを横断する高度にカスタマイズ可能なデータ可視化およびレポートプラットフォームで、グローバルサプライチェーンの動きを把握し、サプライチェーン実行パフォーマンスをリアルタイムに分析します。
SAP BNLの主な利点
1
物流プロセスの改善
- サイロ化を解消して高度なインサイトを提供
- 一度のトレーニングであらゆるネットワークやその参加者とのコラボレーションが可能
- 新しい取引先やビジネスチャンスを発掘
- 自動化されたリアルタイムのサプライチェーンコラボレーションと状況把握により効率性を向上
2
専門知識の活用
- B2B接続、IoT統合、リスクに関する輸送手段別・地域別の専門知識を活用
- デジタルフォワーダー(Uber Freight、InstaFreightなど)を介して余剰貨物輸送能力に対応
3
統合コストの削減
- 複数の輸送手段に対応したすでに存在するネットワーク(P44、Shippeo、FourKites、FarEyeなど)にすぐに接続
- 標準統合とオープンAPIで統合コストを削減
4
顧客満足度
- 体系化されたフィードバック(Qualtrics)で顧客満足度を評価
Westernacherは、2020年に初めてBusiness Networks for Logistics Freight CollaborationおよびGlobal Track & Trace の導入をサポートしました。この新しいネットワークに関する専門知識をお客様と共有し、お客様に最適な導入パッケージをご提案します。
弊社は、B2B運送業者とBusiness Network for Logistics – Freight Collaborationネットワークの統合を初めて実現したパートナー企業です。また世界で初めて、Business Network for Logistics API導入を行いました。
可視化ベンダーとともにサプライチェーンの真の課題に取り組む
お客様のシステムを標準またはカスタムインタフェース経由でSAP Business Network for Logisticsに接続し、より強固なネットワークを構築します。数多くのネットワークソリューションを構築、運用してきた弊社は、ソリューションに関する深いノウハウをもとにお客様をしっかりとサポートします。また、カスタマイズソリューションをご希望のお客様には、独自のポータルオプションをご提案します。