お客様
Yara International
業種
化学
主要ソリューション
SAP YL
稼働開始
国
オランダ
(スライスキル)
60か国以上でグローバルに事業を展開する世界最大規模の肥料およびアンモニア製造メーカーYara Internationalは、SAP Yard Logistics(SAP YL)を導入することで、将来を見据えたサイト物流プロセスの第一歩を踏み出しました。当時のヤード管理ソリューションを標準化された将来性のある機能を備えたものに置き換え、同社最大の製造施設でのトラック・鉄道・海上輸送プロセスをさらに改善することに成功しました。
Yaraの積載・サイト物流プロセスでは、独自開発のALS(Administrative Loading System)というツールが世界28の拠点で使用されていました。必要な機能が不足していたことに加え、ALSのライフサイクルが2025年で終了することから、ALSをSAP YLに置き換え、最新技術とIoTを活用して将来に備える決断が下されました。
2019年、YaraはWesternacherとともにオランダのスライスキルで概念実証(PoC)を開始し、SAP YLおよびWesternacherのYL向けプロジェクトアクセラレータがトラック、鉄道、海上輸送とその統合シナリオをカバーできることを確認し、SAP YLの実現可能性とプロセスカバレッジを証明しました。2020年12月のスライスキルでのパイロット導入を皮切りに、2024年末を目途にALSを使用する全28拠点へのグローバルロールアウトを計画しています。
Yaraスライスキルは、さまざまな輸送手段を使い、日々大量の出荷作業に追われています。SAP YLの導入により、各輸送のプロセスフローの詳細がシステムに転送されるため、透明性を確保できます。また、SAP YLのログブック機能を使い、海上輸送プロセスにおける積載/荷渡の正確な順序を追跡してシステムに入力できます。
鉄道輸送では、SAP YLが拠点での実行プロセスをエンドツーエンドでカバーし、各車両レベルでの可視性を提供します。鉄道担当者は、プロセス全体を通して鉄道固有の情報(改修日、積荷、風袋重量・総重量、積荷制限)にデジタルでアクセスでき、到着、検査、検量、積荷データ、出発などのイベントをシステムに直接記録できます。3つすべての輸送手段において、ダイナミックなビジネスルールにより俊敏なシステム運用が実現し、プロセスの変更に迅速に対応できます。
3つすべての輸送手段の可視性を向上
ログブック機能を使って船舶への積込/荷卸の透明性を向上
外部ハードウェアやサードパーティソフトウェアとの接続により、システムの自動プロセスフローを実現
デシジョンテーブルを使ってシステムのアジャイル機能を確保
鉄道輸送プロセスの管理および文書化をデジタル化
SAP ECCでの鉄道輸送計画からSAP YLでの実行プロセスまで、出荷を相互に接続し、車両の到着、入換、タンク車両の充填などの情報をリアルタイムに入手
改修/検査期日が近づくと自動でリマインダーを提示するなど、タンク車両の検査プロセスを改善
ヤードでの待機時間を短縮し、超過保管料を削減
Yaraは、Westernacherとパートナーシップを組むことで、同社最大の製造拠点において、トラック、鉄道、海上輸送をカバーするSAP YLの構築およびロールアウトを成功させました。今後も、米国およびカナダの11の拠点でロールアウトを計画しており、2022年6月に本稼働が開始されます。同年、欧州での導入も予定しています。YaraとWesternacherが力を合わせることで、製造拠点内のすべてのヤード業務を運用する最新かつ長期的なプラットフォームが実現しました。これにより、プロセスの自動化が推進され、サプライチェーン全体の効率性がさらに向上するでしょう。
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