Alloy.ai社とWesternacherは、消費財(CPG)企業の売上および在庫データをSAP Integrated Business Planning(SAP IBP)に統合することで、出荷予測精度を向上させ、リアルタイムで需要を把握し、在庫計画の改善をサポートします。
マサチューセッツ州(2024年8月19日) – SAPゴールドパートナーとしてサプライチェーンコンサルティングサービス業界をリードするWesternacher Consultingは、小売・卸売業界で活躍する数多くのお客様の導入プロジェクトを成功へと導いてきました。この度、消費者ブランド向けのデータ統合および小売分析ソリューションのリーディングサプライヤーであるAlloy.ai社と戦略的パートナーシップを締結することにより、Alloy.aiによる100以上の小売業者およびeコマースパートナーとの統合とSAP IBPを組み合わせた共同の市場参入戦略を推進し、CPG業界向けに高度なサプライチェーンソリューションを提供することが可能となりました。
購買にAIを導入する前にすべきこと
購買にAIを導入するにあたり、まず最初にSource-to-Pay(ソーシング~支払:S2P)プロセスをデジタル化することが重要です。これはAI導入の大前提であり、デジタル化されていなければ、AIを活用したどんな取り組みも効果がない、または逆効果になる可能性があります。Facebookアプリがユーザーのインタラクションやプラットフォーム利用のためにインターネットへのアクセスを必要とするように、AIも効果的に機能するには強固なデジタル基盤が必要です。デジタル化されたS2Pプロセスは、必要なデータを提供し、AIの運用基盤を形成します。この基盤により、AIは購買の過去データを分析し、トレンドを予測し、最適化する領域を特定して、ルーチンタスクを自動化することができます。この基盤がなければ、AIは適切な判断を下すためのコンテキストや情報を欠くことになります。
デジタル化されたS2Pプロセスを基盤とするソリューションにより、CPG業界のサプライチェーンおよび需要計画チームは、すべての小売パートナーの売上および在庫レベルをリアルタイムで可視化しつつ、在庫を予測、展開できるようになります(これは現代のサプライチェーン・計画ソリューションに決定的に欠けている要素です)。また、小売店のPOSデータに基づくより正確なデマンドセンシングにより、消費者需要に合わせた在庫計画を策定できるようになります。
Westernacherのサプライチェーン計画プラクティスディレクターAlexis Lozadaは、「弊社は長年にわたり、先進的なサプライチェーン技術を活用し、SAPユーザーのお客様に革新的なソリューションを提供してまいりました。Alloy.aiのテクノロジーとSAP IBPを統合することで、サプライチェーン業務の効率性と俊敏性を向上させるソリューションを提供したいと思っています」と語ります。
SAP IBPとAlloy.aiにより、さらに高いサービスレベルを実現し、余剰在庫を減らし、より費用対効果の高い導入計画の策定が可能となります。
「できる限り正確にリアルタイムで消費者需要を把握し、見通しを持って計画を立てて実行することがかつてないほど重要になっています。POSデータを使って予測を行うことで、在庫精度を高め、欠品や余剰在庫を減らすことができます。こうしたデータは、SAPユーザーのお客様にとって大きな力となります」と、Alloy.ai社のCEO兼共同創設者Joel Beal氏は述べています。
Westernacherについて
Westernacher Consultingは、SAPソリューションを専門とし、50年以上にわたる業界経験を有するグローバルコンサルティング企業です。ドイツに本社を置き、20カ国以上で活発にビジネスを展開しています。ビジネス変革や包括的なエンドツーエンドのSAPソリューション導入およびサポートを含む幅広いサービスを提供しています。Westernacherのミッションは、ビジネスの効率と成長を促進する革新的なソリューションを提供することです。
Alloy.aiについて
Alloy.aiは、消費財ブランドがより多くの製品を販売し、時間を節約し、複雑なサプライチェーンの課題を解決することを目的として設計されています。100以上の小売業者、eコマースパートナー、販売業者、およびブランド自身のERPからPOSデータを取り込み、これらの正規化されたリアルタイムデータをデータウェアハウス、分析、計画ソリューションなどに統合します。そこで得られる洞察により、消費財ブランドは問題を察知し、機会を予測してすばやく行動を起こすことができます。Alloy.aiは、Crayola、Bic、Valvoline、RTIC、Bosch、Melissa & Dougなど、Fortune 500からデジタルネイティブまで、さまざまな企業から信頼を得ており、35%以上の欠品削減、5%以上の収益効果、小売パートナーからの数百万ドルの注文増といった実績を上げています。