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Global Track & Trace - APIでGTTデータをエクスポート

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SAP Global Track & Trace(GTT)を活用すると、ビジネスプロセスに関連する追跡情報の取得、処理、保存をスムーズに行えます。また、新しいAPIを使ってすべての保存データをエクスポートすると、ビジネスプロセスに関する洞察を簡単に取得できます。

GTTビジネスデータは、GTTモデル管理アプリ経由で抽出できます。また、最近リリースされた新しいAPIでデータを抽出できるようになりました(執筆時点では、APIはGTTテストテナントでのみ利用可能)。

この記事では、APIを使用してデータを抽出する方法を解説します。また、SAP Integration Suite(旧CPI)を使用して生データをより使いやすい形式に変換する方法を簡単な例を使って説明します。詳細は、SAP Help Portalの「Guide for Model Administrators」および「Interface Reference Guide」を参照してください。

ビジネスユースケース:  あるメーカーが、海上輸送コンテナの追跡にGTTを使用しています。コンテナが遅れたり、別の船に積み替えられた場合はそれを把握する必要があります。

シップメントは、メーカーのERPシステムで作成されます。各シップメントに複数のコンテナが含まれます。GTTでは、追跡単位を使って各コンテナを追跡します。各追跡単位は、追跡用に可視化プロバイダーに送信されます。

APIを使ったエクスポート

手順1:追跡されたプロセスに対するデータのエクスポート要求を作成します。

要求URI: https://{テナント}/api/data-load/v1/{モデル名前空間}/exportBusinessData

HTTPメソッド:POST

ペイロード:

gtt blog article 1

レスポンスには、次の手順に必要なID番号が含まれます。

GTT Blog article 2

次の手順のデータファイルの準備に数時間かかる場合があります。

手順2:前の手順で、手順3で必要な一意のファイルIDを持つzipファイルが作成されました。この手順では、ファイルIDを抽出します。

要求URI:https://{テナント}/api/data-load/v1/{モデル名前空間}/data-export/{データ抽出ID}

HTTPメソッド:GET

GTT Blog article 3 1

手順3:zipファイルをダウンロードします。

要求URI:https://{テナント}/api/outbound/v1/document/{{ファイルID}}

HTTPメソッド:GET

zipファイルには、追跡されたプロセスおよびイベントの詳細を含むJSONファイルが含まれます。

GTT Blog article 4 1

エクスポート後の手順

エクスポートしたファイルはユーザーフレンドリーな形式ではありません。ユーザーにとって意味のある、有用なデータにする方法がいくつかあります。下記の例では、SAP Integration Suiteを使ってAPIを呼び出し、データをフィルタリングして、CSVファイルをメール送信しています。

GTT Blog article 5 1

これは、コンテナとそれぞれのステータスを分かりやすくリストしたCSVファイルです。

GTT Blog article 6 1

まとめ

この記事では、APIを使用してコンテナ情報をエクスポートし、ビジネスユーザーにデータを提示する方法の簡単な例を紹介しました。別の方法として、APIを呼び出してプログラム経由でレポートを作成したり、Fioriアプリにデータを表示することもできます。

詳細は、弊社までお気軽にお問い合わせください。

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